悠久の片隅

日々の記録

<a href="http://ameblo.jp/fujiko-diary/entry-10460788318.html">鴎外。</a>

鴎外の「武士道」小説

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森鴎外の歴史短編小説7編)

ふぅむ!

って感じ。

たまには、文学小説読むべしだわ。

鴎外の小説は、ちょっと違う。

実際の事柄を簡潔に綴る。

ありのまま伝えたいという思いを強く感じる。

だから

鴎外がどんなことを感じて書いたのか、

主人公の心情がいかなるものか、

わかりずらい。

例えば今凶悪事件が起こったとして

それをニュースで知り、裁判の様子を伝え聞き、

いろいろ事柄がわかっても、実際は犯人の奥深くの心情まではわからない。

人の心の中までは、100%わからない。

鴎外も

私情をはさまず、ありのままをただ書き連ねる。

鴎外の胸に突き刺さった出来事を一心不乱に書いている気がする。

明治大正の鴎外と、昭和の私が同じように感じ取れるわけでもない。

武士と一口に言っても

戦国、江戸前期と後期、時代時代で武士の在り方は驚くほど違う。

ただ

どの時代の武士も

一本の道がある。

時代によってベクトルは違っても、曲げてはいけない道がある。

それは武士だけじゃなくて

妻や子供にもある。

武士道ってなんなんだろう。

自分の職業(武士という身分)に対する誇り?

殉死することで

自分の命を軽く扱っているようで

実は

自分を尊いものとしているから命を捧げられるのかもしれない。

尊いものは尊い生き方を貫かなければいけない。

主君に対する忠誠心という単純なものでもないように思う。

今の時代にしても

夫は夫として

妻は妻として

子供は子供として

その道(本分)というものがある。

私はダメだなぁ。。。。。

『安部一族』『堺事件』『最後の一句』が胸にずどどーんとくる。