悠久の片隅

日々の記録

マルタのやさしい刺繍

心も身体も疲れきって、擦り切れたようにヒリヒリする。

心と身体が安らげるものを欲っしてた。


マルタのやさしい刺繍 [DVD]

マルタのやさしい刺繍 [DVD]

スイスの映画。

景色も音楽もいい。

作品の中心は70歳?80歳?を過ぎたおばあさん4人組。

深い皺に、人生の悲喜が刻まれている。

あー、こんな所に住んでみたいなーと、本気で思うのだけど

スイスの山あいの小さな村は、怖ろしいほどに保守的で

住んだら住んだで、とかく世間(モラル)がうるさく辟易するのだと思う。

そういうところは、アメリカより欧州の方が日本ぽい。


女性にとって下着は憧れ。

特にインポートものは、レースの細かさ、柔らかさ、素材、デザイン、質感

日本のそれとは段違い。その代わり、お値段も段違い。

下着というより、芸術品。たとえ、たんすの肥やしでも私は満足してしまう。

4人のおばあさんたちが、村の人たちの嘲笑にあいながらも、

ランジェリーショップ開店という生きがいを堂々と訴え、夢を叶える物語。

どんな困難や嫌がらせにも敢然と立ち向かう年老いた彼女たちに、

若い人たちが少しづつ感化されていくのが楽しい。

年寄りと若者は考え方が異なるのが当たり前。簡単に理解出来ないのが本当だと思う。

でも年寄りが若者に、若者が年寄りに、迎合したり、媚をうって歓心を買うのは間違っている。

お互いの正攻法でも通じるものだけが本物に思う。

この作品にもバカ息子どもが出てくるが、子供はバカで当たり前。経験が足りないから。

親の言葉なんて素直に聞く耳もたない。でも親の真摯の行動には感化される。

欧州の映画では、牧師さんが偽善者として描かれているのも多く感じる。

村が保守的なのも宗教の教えだから致し方ない反面、新しい文化を取り入れたい人間の本能とが

交錯した世界があるのかな。


スイスでは、おばあさんたちがアップルパイ&お茶をしながら、昼間からカードを楽しんで、

それに民族衣装や刺繍も可愛い。

よその国の文化を平たいとこからみられるのが映画のいいとこ。

最後の村の合唱場面「我が故郷、誇りの村よ~♪」

みんながいい表情になった。

ふむ。

誇りの村か・・・

誇れる村にしないといけないなー。

今度の日曜日は地域のゴミ拾い。がんばりまーす♪