マルタのやさしい刺繍
心も身体も疲れきって、擦り切れたようにヒリヒリする。
心と身体が安らげるものを欲っしてた。
- 出版社/メーカー: CCRE
- 発売日: 2009/04/03
- メディア: DVD
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スイスの映画。
景色も音楽もいい。
作品の中心は70歳?80歳?を過ぎたおばあさん4人組。
深い皺に、人生の悲喜が刻まれている。
あー、こんな所に住んでみたいなーと、本気で思うのだけど
スイスの山あいの小さな村は、怖ろしいほどに保守的で
住んだら住んだで、とかく世間(モラル)がうるさく辟易するのだと思う。
そういうところは、アメリカより欧州の方が日本ぽい。
女性にとって下着は憧れ。
特にインポートものは、レースの細かさ、柔らかさ、素材、デザイン、質感
日本のそれとは段違い。その代わり、お値段も段違い。
下着というより、芸術品。たとえ、たんすの肥やしでも私は満足してしまう。
4人のおばあさんたちが、村の人たちの嘲笑にあいながらも、
ランジェリーショップ開店という生きがいを堂々と訴え、夢を叶える物語。
どんな困難や嫌がらせにも敢然と立ち向かう年老いた彼女たちに、
若い人たちが少しづつ感化されていくのが楽しい。
年寄りと若者は考え方が異なるのが当たり前。簡単に理解出来ないのが本当だと思う。
でも年寄りが若者に、若者が年寄りに、迎合したり、媚をうって歓心を買うのは間違っている。
お互いの正攻法でも通じるものだけが本物に思う。
この作品にもバカ息子どもが出てくるが、子供はバカで当たり前。経験が足りないから。
親の言葉なんて素直に聞く耳もたない。でも親の真摯の行動には感化される。
欧州の映画では、牧師さんが偽善者として描かれているのも多く感じる。
村が保守的なのも宗教の教えだから致し方ない反面、新しい文化を取り入れたい人間の本能とが
交錯した世界があるのかな。
スイスでは、おばあさんたちがアップルパイ&お茶をしながら、昼間からカードを楽しんで、
それに民族衣装や刺繍も可愛い。
よその国の文化を平たいとこからみられるのが映画のいいとこ。
最後の村の合唱場面「我が故郷、誇りの村よ~♪」
みんながいい表情になった。
ふむ。
誇りの村か・・・
誇れる村にしないといけないなー。
今度の日曜日は地域のゴミ拾い。がんばりまーす♪