悠久の片隅

日々の記録

アリスインワンダーランド

ロードオブザリングを観た後は、何も観る気が起こらなくて、

本でも映画でも大作の後は、次の作品になかなか食指が動かない。

次がどんな作品でも物足りない気がしてしまう。

でも実際は楽しめる。

レミゼラブルのアンハサウェイがアカデミー助演女優賞をとったことで、

アリスインワンダーランドが並んでたので、借りてきた。

その前に、再読。

不思議の国のアリス (新潮文庫)

不思議の国のアリス (新潮文庫)

子供って、丸めたダンゴ虫をいくつも部屋に並べご満悦だったりする。

母親はそれを見て「汚いから外に捨てていらっしゃい」と言う。

母親がショーウインドウでキラキラ光る指輪を眺めるのと一緒なのにね。

子供から見たら、世界はきっとわけのわからないことだらけ。

自分のほんの僅かな経験と照らし合わせて、なんとか世界についていこうとするけど、

本当は、子供の頭はハテナマークがいっぱいついているのだと思う。

不思議な国のアリスは、そんなわけのわからないことだらけが、

わけがわからないままどんどん突き進んでいく。

わけのわからない会話とわけのわからないキャラクターたち。

みんなアリスに優しくもないし、言ってることやってることみんな意味不明。

でも、それぞれにはちゃんと自分の理屈(へりくつ?)があるらしい(笑)

ネコはそういうと、こんどはゆっくりゆっくり消えうせてね。

つまり、しっぽのさきから消えはじめて、にんまり笑いで終わったわけだけれど、

からだのほかの部分はすっかり消えてからも、そのにんまりだけは、しばらくあとに残っていた。

アリス「へえ!にんまりしないネコなら、いくらも見たことあるけれど、

ネコなしでにんまりだけだなんて!こんなへんてこなもの、いままで見たことありゃしない!」

私の好きなシュールなチェシャネコの場面。キャラクターの個性がみな強烈。

私はシャチネコって覚えてたょ

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『アリスインワンダーランド』もティム・バートンジョニー・デップならではの

シュールさ、なかなか面白かった。

アンハサウェイの、めいっぱいバカバカしさを醸し出してる演技もウケた。

「カラスがカキモノ机に似てるって、なーぜだ?」

今回も帽子屋のナゾナゾが効いてるなー。

どこが似てるのかな・・・?

頑張って考えたけどアリスはわからないし、問題を出した帽子屋だってわからない。

私だってわからない。

この映画でも答えはない(笑)


不思議の国のアリス』の物語に理屈はあるのかな。

あるとしたら・・・・・

私にはサッパリわからない。

この風変わりな世界に、自分の身をポンっと投げ出す。

そしてアリスと一緒に悩みながら旅する。そんな真っ向勝負の童話かなって思う。


叔母の形見でもらった、チョッキのうさぎの時計。

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2cmくらいのちっちゃな飾り時計。うさぎの背中にピンが付いていて、洋服やバッグにつけるタイプ。

手と足と時計が揺れて可愛いのです。

オシャレな叔母も不思議の国のアリス好きだったのかな♪