悠久の片隅

日々の記録

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ノルウェイの森 上 (講談社文庫)/村上 春樹

¥540
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今さらだけど、初読み。

魂もっていかれた。(笑)

私が今まで悩み、感じ、辿ってきたことが、

この本の中に凝縮されてるように思う。

これほど本と同化したことないんじゃないかな。

(と言うと、言い過ぎかもw)

ストーリーがとか、登場人物がとかじゃなく、

思いの部分。

登場人物じゃなく村上春樹の思い。

そこを読む本だと思う。

今この時、この本に出会えてよかった。

偶然ではないけど。

文学とは、言葉を読むもの。

その感覚を味わったような気がします。

恋はしたくないけど、

こうゆう思いを語れる男性とお酒飲みながら朝まで過ごすのは憧れる~*ハート

この小説に出てくるビートルズやジャズのナンバーを聴きながら一晩中語ってみたい音符

これは恋愛小説と言うけど、私は死が題材だと思う。

残された人間がその死をどう受け止めていくのか。

実際、本の中では恋愛は始まっていない。

始まるとしたら、この本を閉じた時。

あからさまな性描写が頻繁に出てくるけど、

何かをてらって書かれてるわけではなく、それも人間の確かな一部と思えば、

まぁ許せるかなというレベル(笑)

星心に残るセリフ

「辛いだろうけど強くなりなさい。」

ぐはーーーーっ

辛い思いをしている人に、その一言はなかなか言えない。

でも、

私はその一言を毅然と言える人間になりたい。

「だいじょうぶ?気にしないようにね。」なんて優しく労わりの言葉はいつでも誰でもかけられる。

だけど傷を舐めてるだけでは乗り越えられない壁はある。

「辛いだろうけど強くなりなさい。」

これは、相手に認めてもらえるだけのモノを持たずには言えない。

その壁の高さを身をもって知り、一緒に身を切られる思いを感じられなければ言えない。

そしてその言葉が必要な時が、人生必ずある。

そう言って尻を叩く人間が必要ということは、

自分もまたそうゆう人間にならなければいけないということ。

星カッコイイセリフ。

「ひとつ忠告していいかな・・・・(中略)・・・・

 自分に同情するな。自分に同情するのは下劣な人間のやることだ。」