悠久の片隅

日々の記録

<a href="http://ameblo.jp/fujiko-diary/entry-11253586336.html">レミゼラブル</a>

レ・ミゼラブル [DVD]/リノ・ヴァンチュラ,ミシェル・ブーケ,ジャン・カルメ

¥6,090
Amazon.co.jp

レ・ミゼラブル

本家フランスのTVドラマを4時間弱のDVD化したもの。

子供の頃、ああ無情は読んだけど、

ユーゴーレ・ミゼラブルは、その長さにビビって、未だに読んでない。

読んでないけど、世界一の名作なんじゃないかと私は秘かに思ってるw

この挿絵大好き。

(あ゛~~~やっぱり先に本を読んでおけば良かった~~~~~)

と、このDVD見始めてすぐに後悔した。

カットされてる部分が気になる・・・

でも、

見ているうちに、映像ならではの良さに気付く。

物語は、ボロを身にまとい足かせをされた囚人たちが、大きな石を運ばされている場面から始まる。

裸足で、足元は泥でぐじゃぐじゃだ。

画面は地獄の底のように暗い。

これじゃ奴隷だよ・・・

人権宣言はまだなのか。

時代背景は、1800年頃フランス革命後(日本は江戸後期)、情勢は以前不安定で

革命が起きたり、保守に戻ったり、右へ行ったり左へ行ったり、何かと言えばギロチン。

相次ぐ戦争と王宮の浪費で、民衆は重税を課せられ(貴族らは免税)貧困を極めていた。

フランスらしく雨の情景が多い。

白黒映画かと思うほど、画面が灰色に包まれている。

その暗さだけで、その時代のフランス民衆の心の陰鬱さを感じてしまう。

立ち並ぶアパートメントはどれも薄汚なく、ネズミが齧ってそうな壁に、くぐもった窓。

路地は排水が悪いのか、水溜りが多く、その泥土、泥水の中をボロボロの服を引きずりながら、

裸足で歩く人々。

誰の顔も黒く汚れ、その目に輝きは無い。

本を読んだとしても、フランス人のここまでの姿は想像のしようがない。

人権が無い、選挙権が無い、言論の自由が無いというのは、こういうことなのかと。

だって、本当にこんな状況を知らないんだもの。

もし、いつか私がこれを本で読む時、この光景は必ず思い出す。

そうでなくては、フランスの民衆が命がけで革命を起こしたわけも

食うに困ったジャンバルジャンがパン1つ盗んで、そして地獄のような牢獄で脱獄を4度試み

19年という歳月を過ごした気持ちも、薄ぼんやりにしか理解出来ないと思う。

考えてみれば、

日本の歴史には革命というものが無い。

明治維新やクーデターはあっても、

天照大神から続く皇室が消えうせることは1度だって無かった。

日本人は宗教は無くたって、その一点のみは何故か固く守り続けてる。

必要とか不必要とか以前の問題で、

何があろうと、ただ1つのことを守り続けているというその事実で、何かを保てているのかもしれない。

なんで必要かわからないけど守ってるその曖昧さが日本人らしいのかもしれないけど。(;°皿°)

フランス七月革命

学生、労働者たちが、銃や剣を持ち、バリケードを築き、鎮圧軍と衝突する。

同志が次々と倒れていく中、若い命を投げ出していく姿は、勇ましくも悲しい。

このレミゼラブルは、ジャンバルジャンが主人公のようではあるが、

実は

登場人物全員が、Les Miserables (悲惨な人々、哀れな人々)だと思う。

ひとりひとりの個性がとても強く描かれている。

DVDで4時間近くは、見るには長いかもしれない。

今時のドラマと違って沈鬱な場面を退屈と感じる人もいるかもしれない。

それでも・・・1度は見ても良いのではないかな。

ラストに物足りなさは感じるけど。

それにしても、

DVDで見ていると、

(ん?今のセリフの意味はどういうこと?)と疑問に思っても、

(良い言葉だなー)と思っても、

どんどん先に進んでしまい、思考する間も、心に書き留める間もない。

いちいち停止するほど、野暮ではないので一気にみてしまうけど、

その辺が、私には少し残念に思う。

暫らくそこに浸ってボーっとしている時間がとても好きなんだもん。

やっぱりいつか読みますパー

それと、ミュージカルも見てみたいなー音譜

主人が・・・・・・

以前に観に行ってるので(仕事の一環で)

「どうだった?」と聞いたら

「わからなかった。」

「何がわからないの?」

「歌だから・・・ミュージカルはよくわからないよ。」

「あらすじは、わかった?」

「全くわからない」

「んじゃ、最初のああ無情の場面はわかった?話知ってるでしょ?」

「いや、わからない。」

えーーーーーーーーーーーーーーーーードクロ

この人、宝塚も行ってるけど

「どうだった?」

「化粧が濃くて怖かった」

「面白かった?」

「5分で寝た。最後のラインダンスは良かった。」

えーーーーーーーーーーーーーーーーーードクロ

お芝居とかも行ってるけど、いつも5分で寝ちゃうらしい。

もったいないドクロ代わりに行きたいドクロ

今日、書店でヨーロッパの歴史&美術みたいな本を見てた。

ヨーロッパの歴史は美術と深く係わってて、そういう絵が好きだ。

でも値段見てビックリ目7000円あせる

古本屋さんでもこういうのは高いのかなあせる

マンガで読むレミゼラブルを眺めていたら、

これは・・・ガーン

話の筋はわかるけど、

ジャンバルジャンとジャヴェールが対面する大切な場面、

言葉は交わさず行動のみで示すところが、セリフになってしまっている。

これでは・・・なにか違うしょぼん

原作はどうなんだろう・・・・・