悠久の片隅

日々の記録

スパルタカス

人は自らの身を守る権利がある。

一方の国は武器をもち、また一方の国は武器をもたない。

いったい正当防衛はどこからどこまでなのだろうか。

スパルタカス [DVD]

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ローマ帝国の奴隷剣闘士スパルタカスの半生を描いた史劇アクションムービー。ゴラン・ヴィシュニック、アラン・ベイツほか出演。

これがTVドラマ?と思うほど制作費を感じる。

アメリカは凄い。リーマンショック以前というのはあると思うけど。


主役スパルタカスが、ERのコバッチュであることに驚いた。

スパルタカス役としては柔な感じもするけど、

それにしても

外国の男性は、何故こうもセクシーなのだろう。

セクシーと言っても、日本語で言う性的な色気というのとも違う気がするし、

いったい、何をもってセクシーと感じ、セクシーさから私は何を感じているのかな。

ん~瞳の奥にあるものに、惹かれるのかな。

魂から愛しているということを、目だけで語ってしまうんだ。

日本人は、

自分の感情をそのまま出すことは恥(照れ)としているから、このような表情は持ち合わせていないんだな。

女性にジっと見つめられたら、目を反らす男性が大半に思う。

私だって、その眼差しでジっと見つめられたら恥かしさで、身の置き処がなくなる思いがする。

好きな人を永遠に見つめていたい。

でも見つめられるのは嫌。人の心はややこしい・・・・・


日本人とユダヤ人』の中にあったけど、日本人には遊牧民的思考がない。

なので日本には奴隷、宦官がなかった。

奴隷とは人ではなく、家畜の一種だという。

ヒト家畜で、

牛、馬、ヒト、ということらしい。

なので繁殖も利殖の1つである。

家畜が伝染病にかかったら焼き殺して処分するのと同じで

ユダヤ人も思想という伝染病のため、アウシュビッツで殺されたり焼かれたり、

そして骨は肥料に髪やその他も何かに加工し利用した。

日本にも虐殺の過去はあったとしても、

相手は『敵』すなわち人間であって、なにかの原料とはみない。

敵と家畜では、意味がまったく違う。


この物語はローマ帝国時代の奴隷による反乱で、

奴隷である剣闘士(ヒトとヒトを闘わせて殺し合いをさせられる)のスパルタカス

『獣』として生きるより『人間』として死にたい。

という意識から起こった反乱。

そこに各地の奴隷が呼応し集結、大ローマ帝国の軍勢を奇策を用い次々倒していく。


が、結局は殺し合い、

解放運動にしても、フランス革命にしても、大義名分はある。

殺さなければ殺される。広い意味で正当防衛。

でも、現在でも

理想の為に武力を用いることはどうなのか・・・・・

正義の為に武力を用いることはどうなのか・・・・・

自分を守る為武器を持つことはどうなのか・・・・・

というところに辿りついてしまう。


日本の正義と西洋の正義とは異なる。

もちろん1人1人の正義も異なる。

地球という限られた空間の中で異なる正義を守ろうとして争う。

守りたいものがあるから攻撃的になる。

難しいな。