悠久の片隅

日々の記録

愛と宿命の泉

このところ忙しい。

安請け合いして、予定詰め込み過ぎたら

ん~~~

ちょっと、パニック。

やらなければいけないことの順番を間違えてます私。

1月いっぱい頑張れば、2月からはまた自分のペース。

とりあえず、気持ちをリセットしよう!


なかなか時間が無くて、やっと見れた。

一部、二部、合わせて4時間のフランス映画。

でも4時間、あっという間。

フランスすごいなー。

これはジッドかな、アンドレジッドかなと思うけどw

マルセル・パニョルという人の原作。

フランス文学すごいな。フランス映画すごいな。

生きることが嫌になるくらい、誰もが不幸で苦しい。

この物語の中の人物の醜さは、私の中の醜さ。

自分の心の醜さと、向き合って生きることもまた苦しい。


この映画をみていると、

この社会は男性が作った社会だと思う。

女性は、実は相当保守的な生き物で、

毎日の暮らしに不平不満を言いながらも、

その中で小さな幸せを見つけることを生きがいとして、

臆病でも、自分の生活を大きく変えてまで大きな幸せなんて望んでいない。

もちろん、ご飯が食べられなければダメだけど、

贅沢より、優しいひとことで得られる幸福感を求めてる。

男性は、遠い何かを追い求める。

男性の野望は、社会にここまでの発展をもたらしたと同時に世の中を振り回してきた。

立派な男性なんかじゃなくていいから、

一番に一番そばにいる女性の気持ちをわかって欲しいんだけどな。

男性がSが多くて、女性がMが多いのは、性的趣向というより、

もっと生理的なもので、男性は支配したい人が多く、女性は支配されたい人が多いんじゃないのかな。

男性は何かを成すことに目を向けていて、目の前が見えていないのではないかと思う時がある。

女性は、多分この瞬間で生きてる。明日よりこの瞬間しか見えない。

だから女性が先導して社会を作ったとしても、これまた良い社会になるとは思えないけど、

所詮、人間は矛盾した生き物なのだから、矛盾した人間が作る社会が矛盾していないわけがない。

ほどほどに良く、ほどほどに悪い。

そして良くも悪くも、今の社会は男性の野望が積み上げてきた社会である思う。

この物語も

自分の子孫に財産を残したい。

男(イブ・モンタン)のその思いの強さの為に起こった悲劇。

自分が贅沢するわけでなく、子孫に残したい。

当たり前のことではあるけど、そこからどうにもならない悲劇が生まれる。

悲劇があるから愛も生まれる。

人の醜さ美しさを浮き彫りにしたこの映画、

そして宿命の恐ろしさ・・・・・

人生を恐れてはいけないけど、生きることの苦しさをひしひしと感じる。