悠久の片隅

日々の記録

小橋建太

ここ2週間ばかりは、

小橋建太ばっかりのうちのテレビ(笑)

5月11日、小橋建太は25年のプロレス人生に幕を閉じた。

小橋の若かりし頃を思うと、あれからもう25年?!もう引退?!って感じ。

出てきた頃、全日本のゴツさからすると、スッとした2枚目で、

まさか、こんな強く、というか、こんなしぶといレスラーになるとは思ってなかった。

プロレスはマニアの世界だから(笑)私なんかが書けることはないのだけど、

でも、こうしてベストバウトを立て続けに見ると、

よく誰も死なせずにこれたと思う。

小橋自体もだけど、首の骨4、5人折れててもおかしくない試合してる。

エグいです、角度が。

小橋は口下手だけど、この言葉だけは忘れない。

『腎臓ガンで死ぬことは怖くなかったが、プロレスが出来なくなることが怖かった。』と。

そんな小橋がよく『引退』という道を選べたと、

それがどれほどの思いだったかと、想像に余りある。

体がボロボロで自分のプロレスがとれなくなったというのもわかるし

三沢の死を無駄にしてはいけないというのもわかる。

このままでは、また同じようなことが起こる。

そうなったら、小橋だけの問題ではないし、

プロレスの社会的評価が回復不能になる恐れがある。

プロレスがそういうものではなくても、社会がそういうものであることは誰もがわかっている。

鍛えれば筋力はつく。

でも関節はそれに耐えられなくなる。

関節をカバーするには筋力をつけるしかなくて、

鍛えれば鍛えるほど、強くなるけど、関節のダメージは大きくなる。

小橋のラストのムーンサルトも飛びすぎ、膝直撃(涙)

歩く姿をみてもボロボロ・・・

でも引退した翌日に、もう現役選手以上のトレーニングしてるというのだから、

絶対王者は絶対プロレスバカだ。

好きなんだね。プロレスが。引退しても小橋はやっぱり小橋。


ファイナルみたけど、どの試合も面白かった。

いいお祭りだったと思う。

こういうスペシャルな機会でもない限り、なかなかないカード。

ハヤブサの自力で歩いて登場にいきなり泣きそうなったよ。

ミラノが引退する時の最後の最後の言葉、

「8年間の車椅子生活のハヤブサさんを絶対治してみせます。

第二の人生の一発目のイタリア革命は、ハヤブサさんを車いす生活から離すことです」

の言葉が甦ってくる。

引退は、次の人生の幕開なのだ。

小橋も笑顔でリングを降りた。