モンゴロイド
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非常にありがたい!!!
この本は朝日新聞発行なので、「でかした!朝日新聞!!!」感謝感謝助かります。
五巻通しての人名索引と事項索引があって、人名だけで、ざっと500、600名。
司馬遼太郎は、講演の時、ほとんど原稿とか用意しないようですね。
用意しないどころか、講演前の待ち時間で思いついたことを話していたりする。
それでか~るく500人の話が出来るのですから、
頭の中にはどれだけインプットされているのですかね。
例えばア行では、
赤尾道宗、明石元二郎、阿川弘之、アキノ、コラソン、秋山玉山、秋山昌之、秋山好古、
明智左馬助、明智光秀、浅井長政、浅野内匠頭、足利義政、アダムズ、ウイリアム、
阿刀大足、阿倍比羅夫、棈松源一、新井白石、荒木村重、荒瀬幾造、荒瀬進、
有島武雄、アリストテレス、有吉佐和子、在原業平、アレキサンダー、安藤昌益、安藤広重。
様々なエピソードがこぼれてくる。
話は、いつも伏線が多く敷かれていて、
余談ですが。と、まったく違う引き出しを次々開けながら、
最後に本線に帰ってくるのですが、本線も終着駅は明確におかず、
「私は線路を引いてみました、あとは貴方たちで行く宛てを考えてくださいね。」というふうに
こちらに投げられてしまいます。
投げられたところで私には少しもわかりません。
でも司馬遼太郎の伏線は宝石箱のようで、キラキラした人類が世界中から出てくる。
多少偏ったところもありますけど、それが人間味に思います。
ところで、司馬遼太郎は、日本人の発祥の地を、中国や朝鮮半島ではなく、
バイカル湖のほとりの説をとっているようです。
モンゴル民族だったのかな。
遊牧民は筋力が強いそうです。
乗馬をする友達が言ってました。馬に乗るって、ただ乗っているようにみえるかもしれないけど、
上でものすっごく運動しているんだよ。と。
イメージ的に、体幹トレーニングな感じがします。
子どもの頃から1日中馬に乗っているのですから、1日中筋トレしているようなものですね。
大相撲も海外からの力士の数を制限しているから日本人が生き残れているけど、
そうでなければ、モンゴルの勢いは止められそうもない。
強いですね、モンゴル。
モンゴルは、土を掘ることはタブーとされていた。
ステップは1度土を掘ってしまうと、草が生えなくなってしまう。
土を掘ること(農耕)は自然破壊なのですね。
パオ(遊牧民の家)は土を掘らなくても建てられる。
遊牧民というのは感覚として羊の群れの中に人間が住むということらしい。
羊が移動をするから人間も家も移動をする。身軽な方がいい。
遊牧民族には、みんなをどこへ導くか決定するリーダーの存在が必要で、
もし間違った方角にいってしまったら全滅してしまうから、絶対的指導者が必要とされる。
対して、農耕民族は、土を掘らなきゃ始まらない。
中国人、もしくは漢民族だったりは、食べるためにモンゴルの方まで掘ってしまう。
そんな遊牧民族モンゴル人と農耕民族中国人が隣り合わせに生きているのだから
争いの種は尽きない。
人によって大切なものは違う。
人の価値観を尊重していかないといけないなー。