悠久の片隅

日々の記録

<a href="http://ameblo.jp/fujiko-diary/entry-11237967443.html">芥川 開化の殺人</a>

気になって2回読んだ。

それでもまだ考えがまとまらない。

キリスト教の教えを受け、初恋相手への恋心を、肉親の愛へ切り替えることが出来たと思ったのは

慢心だったと思う。

本人も回顧で「早計」とは行っているが。

君子危うきに近寄らず。

儒学主義もキリスト教も現実の前には、なかなか難しいものだ。

この作品は今まで読んできた芥川作品とは全然違う。

愛を前面に出したものは、初めて読んだ。

彼のとった行動を賞賛するわけにもいかないが、非難することも出来ない。

痛ましい・・・

彼にとって一番大切な人を救う事は出来た。

そして最後に遺書という形で愛の告白も出来た。

苦しすぎる告白・・・

ところで、冒頭に出てくるヴォルテェルのカンディードという作品を調べてみた。

芥川の小物遣いは抜群だから、見過ごすわけにはいかない。

カンディード 他五篇 (岩波文庫)/ヴォルテール

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「この最善なる可能世界においては、あらゆる物事はみな最善である」

んーーーワカラナイ( ゜∋゜) 最善なのか。他にも存在する世界があるのか?

絶対読んでみたい。救いがあるものはいい。

また、読みたいものが増えたあせる

※ヴォルテェルのエピソード

ヴォルテールは友人の数学者と組んで、国が発行する宝くじの当選確率の計算をした。

すると、全宝くじを買うと100万ルーブル儲かってしまうという主催者側のとんでもないミスに気が付いた。

そこでヴォルテールは仲間と組み、借金などをしてかき集めた金で宝くじを買い占めた。

真相を知った大蔵大臣は即座に賞金の支払い停止を命じ、ヴォルテール一味を詐欺罪で告訴した。

しかし、いかに専制時代とはいえ、彼らの行為は罪に問えず、無罪判決が下った。

ここで彼らが手にした金額は50万ルーブル。これを現在の日本円に換算すると約5億円ぐらいになる。