悠久の片隅

日々の記録

<a href="http://ameblo.jp/fujiko-diary/entry-11318401774.html">熱い人</a>

神殺しの日本 反時代的密語 (朝日文庫)/梅原 猛

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私は20歳から10年ほどは、歴史ばかり読んでいた。

その原動がこの人、梅原猛

18歳頃、井沢元彦の『猿丸幻視行』という推理小説に出会い、

それが梅原猛の『水底の歌』と篠原央憲の『いろは歌の謎』を元に書かれていた。

暗号とか謎とかは、時代を越えて面白くて、

私はとり憑かれた。

この本は、前半が梅原哲学、後半が梅原猛の半生。

梅原猛は哲学者で、

若い時にはニヒリズム傾倒、ニヒリズムは人生には意味がない、死ぬしかない・・・

にたどり着いてしまうので、だいぶ悩んだそうだ。

哲学は大変だなあせる

この人は西洋東洋哲学、思想、宗教、言語学民俗学に精通し、ほんと何でもよく知ってるし、熱い。

法隆寺聖徳太子鎮魂説、柿本人麻呂=流罪刑死説、アイヌ人文化=縄文文化継承説、

など、歴史の謎を説いています。

ただ、説というのはあくまで説。立証されているわけではないので、

しっかりそこは見極めていかないといけないと思います。

梅原は自分にムツゴロウが乗り移ったと言ってる(笑)

それでムツゴロウ救済を本気でやってる。

年齢を重ねると自分のことより、他にいくらでも気にかかることがある。

でもいくつになっても熱いというのはすごいなって思う。

アイヌ人は、北海道の地で、自然を愛し自然と共に生きてきた。

それを和人が追い出し、精神的にもねじ伏せてしまった。

世界中で、今も土地の所有権争いは続いていて、

土地とは、いったい誰のモノなのでしょうね・・・

最初に住んた者のモノなのか、奪った者のモノなのか、

元々誰のモノでもないのか・・・

そう考えていくと、地球全体社会主義のようになってしまうので、ヤメておきますが。

そこに住んでいた人々の尊い思いを無視し、奪い取った土地を荒らすことは、あまりに残酷です。

今の世界の状況に相当危機感を抱いていて、

縄文文化がいいと提唱してる。

縄文(笑)

今の社会は一神教のエゴが元凶だという。

それは、そうなのかもしれないけど、

それがどうにもならないから、こうなってる・・・

人の宗教に口をはさむことは難しい。