悠久の片隅

日々の記録

明月院の紅葉と塩害

北鎌倉、明月院に開門前に到着。

お寺は朝の静かな時間がいい。

明月院は、別名紫陽花寺ですが、紅葉も楽しめます。

扉のとこで、可愛いお花がお出迎え。

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「奥山に 紅葉踏みわけ 鳴く鹿の 声きく時ぞ 秋は悲しき」

鹿の声は聞こえないけど、

カサカサと乾いた落ち葉を踏みながら、ひとり山奥へ向かうのは、

きっと寂しいだろうなー。

そんなことを思いながら、人気の無い参道をトコトコと奥へ進みます。

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到着!

うわ~~~~~、思わず歓声。

冷え切って引き締まった空気が一変して朝の眩い光に包まれた。

どんなマジックでこんな色の調和が生まれるのでしょう。

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枯山水のお庭は、お兄さんが竹箒で線を描いていました。

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丸窓の奥、後庭園が開くまでしばし休憩。

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後庭園は、菖蒲が見事なのですが紅葉も見事です。

丸窓を反対側から眺めてます。

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風が吹くと、葉っぱは音を立てて舞い散ります。

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青地蔵は、いつも青いお空を眺めてます。

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大地に感謝の赤地蔵は、今日は胸にもみぢのブローチつけてます(笑)

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帰り道、橋の上では、うさぎさんと亀さんが、ジっと川の流れを眺めてます。

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葉 祥明美術館。

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写真を見ておわかりかと思いますが、

神奈川沿岸部は、去年、今年、塩害で色づく前に葉が茶色く枯れてゆき、

残念ながら以前のような美しい色の紅葉がなかなか見られません。

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北鎌倉紅葉の名所円覚寺も、あまり良くないようなので寄りませんでした。

これは数年前の画像です。

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先日の横浜、うちの周り、今日行った鎌倉、どこももう以前の姿ではありません。

このようにほっぺまで染まるような赤、美しい緑は、この先来年、再来年、見られるのでしょうか。

異常気象、地殻変動が関係あるのでしょうか。

海からの塩が相手ではどうしようもなく、

弱いものから淘汰されていくのも自然の摂理と思うほかありません。


明月院を出て鎌倉まで歩きました。

建長寺に寄り、

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鶴岡八幡宮では、結婚式をやってました。

私もここで式を挙げたこと、懐かしく思い出しました。

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お昼は、お漬物定食を食べて、←毎日でも食べたいっ!

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小町通りをぷらぷらして帰ってきました。

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鶴岡八幡宮の守り神の大銀杏も台風で倒れ、

ずっと変わらず綺麗でいてくれると思った紅葉も枯れ果て、

自分が、

変わらずあるものと信じきっていたものが、

あっけなく姿を変えてしまったことに驚いてます。

紅葉だけでなく、弱い植物は塩害でどんどん枯れています。

鳥だって困ってると思う。

何かが狂い始めてる。その連鎖がジワジワ広がっているように思います。