悠久の片隅

日々の記録

無常

お昼ご飯

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筍ご飯、筍わかたけ煮、山芋、トマト、ぬか漬け、

義母からもらった切干大根。主人が幼稚園の時使っていたアルミのお弁当箱に入れてくれた。

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「お母さん!これちょうだい!」あんまり可愛くて、もらってしまった。

45年も大事にとっておいたんだね・・・

こういうものって、愛おしくてたまらない。

母親っていいね。


花壇の天地替えをしていたら、

(天地替えとは、土を深く掘り起こすこと。)

地下30センチになると、酸素もないので、菌も虫もいないらしい。

たった30センチ下に、そんな世界が広がっているなんて、思いもよらないこと。

天地替えという言葉もかっこいい。

30センチは掘らなかったけど、汗かきかきやっていたら、

土に紅シジミ(蝶)が止まった。

新鮮な土の匂いに誘われて、つい来ちゃったのかな。

今日は蜂も来たし、トカゲもウロウロしてた。

春になってみんな動き出した。みんな忙しそうだ。

私も3時過ぎてようやくTVをみながら昼食。

そうしたら、蝶の生態をやっていて、

オスの蝶は、メスを探して必死に飛び回って、羽ももうボロボロで、

早くメスと出会えたオスだけが、子孫を残すことが出来る。

で、卵を産むとその生涯を終える・・・

よくツガイで仲良く飛んでいるのを見るけど、

あれは、本当に嬉しいんだろうね。

幸せな時間はほんのひととき・・・

今、草原が減っているから蝶も減っているらしい。


去年は、バジル(シソ科)をバッタに食べられてしまった。

バッタはシソ科のものが、大好物みたい。

バッタの天敵はカマキリらしいけど、

そう言えば、庭でカマキリって見なくなった。

今年も懲りずにまたバジルの種をまいたから、

もしバッタが出たら、どこかでカマキリを捕獲してこようかと(笑)

もうね、

私は虫が相当苦手で・・・

カマキリは怖いけど、虫食べてくれるから、正義の味方な感じがする。


女の四季、愛の四季 (集英社文庫)

女の四季、愛の四季 (集英社文庫)

この本、良かった。

春夏秋冬、四季折々にその時代の人の思いが込められている。

源氏物語の頃の『無常』と今の『無常』は無常観が違うらしい。

今の『無常』は平家物語の『無常』のようで、

源氏物語が西暦1000年頃。平家物語が西暦1300年頃。300年の違い。

源氏物語を現代の視点で読んでしまったら、全然違ってしまうんだろうな。

時計もカレンダーも無く、

夜が明けたら起きて、

日が暮れれば、いつまでも灯をともしているのはもったいないから寝る。

それでも眠れない夜だってあったと思う。

人の心なんてものは変わらない。

源氏物語の頃は、

男の人は女の人の家に通い、朝明るく前に男の人は帰ってしまう・・・・・

明るくなってからでは無粋なのだ。

通い婚で、何人も女性をもっていれば、

「今夜は私の元へ来てくれるのかしら・・・」

そんなことを思いながら、

また夜明けが近くなると

「もうそろそろ帰ってしまわれる・・・今度はいつ来てくれるのかしら・・・」

と、かなり悩ましい毎日だ。

テレビもネットも携帯も無い中で、

源氏物語に登場する女性たちと自分を重ねながら読んでいたのだと思う。

永井路子の本、他のものも読みたい。