悠久の片隅

日々の記録

ルソー

この頃眠くて眠くて、夜パソコンに向かっていられない。

なんでこんなに眠いのかな?って思うけど、

必要睡眠時間も遺伝子による・・・という説もあるみたいなので、

遺伝子には逆らえません(笑)

って、やっぱり遺伝子が人間(生物)という器を借りて操ってるってことなのかな。

何にでも個体差はあって、

それにより感覚、価値観は変わってくる。

どちらにしても、

人間(生物)は横並びではない。

無理矢理横並びにさせるのは、平等に扱っているようで不平等に思う。

とにかく眠い。

眠いと身体が億劫で、色々雑になってしまうのがいや。

食べること、眠ることは、人間のもっとも基本的な習慣で、

良い習慣は身につきにくく、

悪い習慣は身につきやすい。

だから食べることもなるべく、

パンだけとか、

ラーメンだけとか、

お腹がいっぱいになればいいというような雑な食事はしないようにはしている。

植物が光合成で身体を作っていることを考えれば、

人間が食事を蔑ろにするのは身体を蔑ろにしているのと同じこと。

特になんの食べ物がいいというのでなく、ただ単に色々食べてる。

なんでも好きだから、なんでも食べたいだけなのだけど。

今、庭にゴーヤときゅうりと、シシトウとトマトとスナップエンドウを植えてある。

連作すると、土から同じ養分だけが欠乏し、生育が悪くなるので場所を変えるようにしている。

多分人間も同じに思う。

植物は、葉が茂って一見健康そうでも実の付きが悪くなるなど症状があるように、

人間も、一見健康そうでも、どこかに何かしらの不具合は現れていると思うんだ。

人間が病気にならない、ケガをしないというのは無理な話で、

インフルエンザはこの先もどんどん新型は出てくると思うし、

叩けば叩くほど、ウイルスも進化していくんじゃないかな。

無菌室で暮らすことも、社会から隔離して生きていくことも無理だから

出来ることは、自分自身に抵抗力、免疫力をつけていくことで、

病院、薬が出来て病気が増えたというのは、本当に思う。

ルソーのことばに

「学問、芸術は人間の悪徳から生まれた」というのも同じことなのかな。

善人ばかりなら法学は必要ない。


ルソー (センチュリーブックス 人と思想 14)

ルソー (センチュリーブックス 人と思想 14)

家庭的に恵まれず、早くから放浪をしたルソーは、平気で嘘をつき泥棒もした。

また、生まれたわが子は次々捨てた。

しかし、中年からは、徳を求めるようになり、それに熱中した。

そして、自らの罪を自ら責め、それに泣き、正直な人間になった。

こうして、道徳的に完成されていったが、かれは、さらに完全な魂をもとうとした。

裏切られ、追放され、迫害され、ほとんど気が狂ったほどになっても、

かれは自らの理想を追うことに夢中であった。

(中略)

ルソーの生涯は自由と真理の探求のための、苦しみに満ちた生涯であったとみることもできよう。

しかし、かれはそのために、自らをあざむくことがなかったのであるから、

その人生は、むしろ充実した、幸福な人生であったというべきであろう。

自らをあざむくことができなかった・・・・・

山本周五郎の書く主人公たちもそういう人たちだけど、それは小説で作り物で、

でもルソーは現実に生きた。


前半がルソーの生涯。

後半がルソーの思想。

ルソーのすごいところは、

自分の恥部を告白して、その上でハッキリとモノを言っているところ。

人は、

恋人にはみせられない内面、

子供にはみせられない内面、

職場ではみせられない内面、

そんな過去をもっている。

知られたくない面を現実ではひた隠しにして、正論を言う。

ルソーは、自分の真理を追求するあまりその境地に至ったのかな。

正直すぎる・・・

ルソーの教育論が正論でも、

「お前自身が子供を捨てているではないか」と言われれば、人格のすべてを否定される。

でもその上で、

まずすべてを告白することが第一義と思ったのかな。

正直すぎると、生きることはつらい・・・

生涯貧窮していても年金を受けなかったり。

そうやって自らの罪を終生背負い続けるのは苦しかったと思うけど、

そんな生き方しか出来なかったんだろうな。

ルソーは、次第に人との交流より自然と孤独の世界に身をおくことを好み、植物学の著作も残した。

植物との対話って、

飽きない。

アメリカには100メートルにもなる木があるという。

100メートルの高さのものが光合成のみで何十年も立っていると思うと、

誰の手も借りず100メートルが自力で立ってるってすごいことだと思う。

木にはセルロースという固い組織があるからだけど、

水を100メートルも吸い上げてるって、どんなポンプ持ってるんだ?!

人間にはセロースは無い代わりに骨や筋肉などがあって立っていられる。

人間のポンプは心臓。

ふくらはぎ、太もももポンプの役目をしている。

鍛えないと酸素の流れが悪くなる。

鍛えるといっても、歩くとか、走るとか、普通のことでいい。

植物は色々考えさせられます。