悠久の片隅

日々の記録

ユダヤ人

『世界を操っているのはユダヤ人だ』という声を聴くけど、

あながち当て推量でもないように思う。

紀元前の話、ユダヤ人はイスラエルに住んでいた。

他民族と抗争を繰り返しながら敗れ、祖国を追われる。

それから2000年、ユダヤ人は自国を失ったまま同胞は世界に散り散りになっていった。

自国をもたない流浪の民ユダヤ人の生きる術は、知恵を生かしお金を蓄えること。

学問を尊び、世界中に散らばったユダヤ人の情報網を駆使し、世界でもっとも知的な、そして財産をもつ民族となった。

だから、イスラエルのIT産業が世界トップクラスなのも頷ける。

何故ユダヤ人が迫害され続けたかというと、やはり、私利私欲があからさまだったのではないかと。

日本でも「金儲けのどこが悪い!みんなしたいんだろう!」と公然と言った人がいるけど、

そうです、金儲けはみんなしたいんです。

でも儲けるにはリスクも負わなければならない。

大切なお金をリスキーに扱うには謙虚さが必要に思う。あの捨てゼリフには謙虚さが微塵も感じられない。

日本でも士農工商と、商は一番下位にあった。下位に甘んじながらも藩の台所を支えてくれているのが商人で、

これは儲けることが、世の中の一番上であってはならないということに思う。

欧州でもお金儲けは自慢できることではなかったはず。

下位層で疎んじられているはずのユダヤ人が、お金儲けがうまく、もっとも裕福になり、もっとも知的であったことも

また迫害に要因になるのです。

ユダヤ人の格言に

「真に貧しい者としてとどまっているのは、知性のない者だけ」という言葉がある。

「資本主義とは、賢いものが儲かるシステム」とも言っている。

ゾっとする。

でも今、世の中はそうなっている。

実力のあるものがどんどん上がっていき、実力のないものはどこかでふるい落とされるシステム。

大人も子どもも、常にふるい落とされないように心血を注ぎ、他者より優れていることで優越感をもてるような、

そんな殺伐とした社会が築かれている。それは日本だけでは無い。

そういう意味で、世界はユダヤ人が理想とする合理的尚且金銭至上主義になっていて、

でもそのトップにユダヤ人が君臨していることには気づきにくい。

お金がお金を生むようなマネーゲームは、迫害され何ももたないユダヤ人の得意とするところ。

実際アメリカではユダヤ人が政治、金融の重要なポストに就いている。

そして選挙資金の60%を援助し、尚且クレバーなのだから、

新参者のアメリカ人など容易く手中に収めることが出来たのだと思う。

ユダヤ人は世界の人口比率では0.2%にも満たないというのに、ノーベル賞受賞者は20%を超える。

これが2000年かけて培ってきたものなのだと思うし、よくあきらめずに耐え抜いてきたと思う。

私なら顔も知らないご先祖の国はあきらめます。

2000年たって、パレスチナという名称に代わり、パレスチナ人が暮らすその場所を

「ここは私の土地だから返して」とは言えない。

神をとことん信じるということは、他者を傷つけることにもなる。

原理主義の恐ろしさです。

2000年間辛酸を舐め続けてきたユダヤ人は、賢く、逞しく、強かでもある。

日本人が外国語が苦手なのは、日本語だけで充分生きてこれたからだ。

ユダヤ人のほとんどが、4カ国5カ国語とバイリンガルなのは自国がないことで

他国で暮らし、他国で結婚し、否が応でも4カ国5カ国の血が混じり、バイリンガルにならざるおえなかった。

日本のようにお気楽では生きてこれなかった。

グローバルの成功者で、そんな苦難を経て、今のイスラエルという国があって、ユダヤ人はそこに暮らす。

周囲をイスラムという敵に囲まれたど真ん中に陣取って、あれだけ戦争を繰り返し、

それでも恐れずイスラエルであり続けられるのは、

アメリカを後ろ盾に、イスラム諸国には到底敵わない軍事力をもっているから。

本当にユダヤ人は、アメリカを上手く使っていると思う。

日本もアメリカに追従している限り上手く使われている国の1つとみなされているでしょうね。

イスラエルの軍事費は、アメリカから流れている。

アメリカの軍需産業は伸びている。

イスラエルはアメリカから武器を買っているのでしょうね。

邪推すれば、戦争を終わらせたくない人たちの影が見えるような気がします。