悠久の片隅

日々の記録

宗教

中東問題を考えた時、どうしても宗教抜きでは把握することが出来ない。

日本人は宗教の話題は避けます。だから中東問題が苦手です。

でもそれは、

戦争になるくらいなら、宗教なんて無い方がいい。

日本人の多くはそう考えているのだと思う。

宗教が諸悪の根源のように。

だから、宗教が嫌いだし、一切触れたくない。

触れたくないから、中東のこともわかろうとしないし、わかりたくもない。

嫌悪感という生理的なものが何より勝る。

私自身中東は苦手。

だったけど、今はそれはない。まったくない。

わかってくると、つい同調してしまう。世界中、どこも面白い、どこも興味深い。

宗教の印象を悪くしているのは宗教者自身。

宗教で殺し合いをしているのも事実だし、宗教で救われる人もいる。

でも、自分が宗教で支配され宗教という物差しでしか世の中が図れなくなるのは

やはりとても悲しいことで、社会的には危険なことに思う。

日本は敗戦後、アメリカに取り込まれたたけど、宗教だけは取り込まれなかった。

これは何より大きなことに思う。


イスラエルの大学は、民族、人種、国家、年齢関係なく、誰でも入学ができる。

思い立ったら、今日明日からでも授業を受けることが出来る。

転学、転部、転科も自由。

さすが学問を尊ぶ、ユダヤ人の作った国。

本当に学びが必要と考えるなら、強制でなく自由にさせることが良いと気づかされる。

放送大学も日本よりずっと以前からあるそうだ。

学びが必要なのは、子どもだけではない。

なので先生という呼称はつけず、名前で呼ぶという。

教授であっても、人は一生学徒、学びの途中であるという認識。

学ぶことに関して、かなり徹底している。

認識が違うから自由に出来る。

学生は学費も生活費も皆自分で稼ぐのが当たり前。

ほとんどの人が働きながら、大学へ通う。

自立していることが当然であり、誇りなのです。

障害者も多い。

これは戦争、テロが断続的に起こっているからで、人々はその中で逞しく生きている。

人は義務や強制でなく、誇りとか美学で自分を律することが出来るのだと感じます。

高校を卒業をするとまず兵役があり、そののち海外に行き、見て歩き、戻ってから大学入学。

兵役は女性にも課せられる。

それ以外にも夜回り当番のようなものがあり、

夜19時から朝7時まで、交代で「火の用心」みたいなことをする。

自国を守ること。その為に個人に課せられていることがさすがに多い。

そういう意味で日本は世界でもかなり特別な国であることを思わずにはいられない。


イスラエルを読んだので、続いて中東を読むことにしました。

中国を少し読み始めていたのですけど、やはりこのままじゃ中途半端。

中東を読んで、中国を読んで、アメリカを読んで、ロシアを読んで、アフリカまで今年中に読みたい。

アジアも中国、韓国、日本は大乗仏教で、

上座部仏教の国(スリランカ、タイ、ミャンマーラオスカンボジア)などは、

また全然様子が違うのでそちらも興味深いです。

同じアジアでも宗教が違うだけで、ガラっと変わってくるのも面白い。