悠久の片隅

日々の記録

古都

北陸地方では、7月27日頃から湿った空気や気圧の谷の影響で再び雲が広がりやすくなる見込みです。

気象庁の長期予報によると、8月に入ると晴れる日が多くなると見られます。

このため北陸地方の梅雨明けは8月上旬となる見込みです。

ハァ?

まだ明けてないんだ?

充分暑い

今朝バイト帰り、首からカードをぶらさげてラジオ体操に向かう子どもたちを見かけた。

かわいい夏の風物詩。

だけど

昔は朝は涼しいものだったけど、今は朝からネットリとした暑さ

蝉が夜中に鳴いて、日中暑い時間鳴き声が聴こえなくなるのも

蝉の夏バテ?

蝉も暑くてエライこっちゃ!って感じなのかな

夜中の蝉・・・

微妙だけど、これが夏の風物詩になってゆくのかな。

古都 (新潮文庫)/川端 康成

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読了。

美しさにうっとり。

『古都』執筆中の時のことを川端康成はあとがきにこう書き記している。

眠り薬を用いた。眠り薬に酔って、うつつないありさまで書いた。

眠り薬が書かせたようなものであったろうか。

『古都』を「私の異常な所産」というわけである。

びっくり。

これ以上正統派の小説はないと思うくらい、まっすぐな物語なのに、「異常な所産」とは(笑)

確かに作中「幻」という言葉が何度か出てくるけど、

それは川端康成自身が夢とうつつのはざ間で、それが余計にこの作品を幻想的させてるかな。

京都の幻想的な世界に、唐突に現実的な世界(番頭の場面)が顔を出す。

いきなりの転調に違和感を憶えはするけど、

それをひっくるめて最初から最後まで幻想的。

静かなのに力強い。

文字と言うより、映像で鑑賞しているような作品。

生まれてすぐ生き別れになった美しい双子の姉妹の再会を、

京都の四季それぞれの行事を織り込みながら物語は進んでいく。

そして佳境を迎える頃、

物語は終わる

お互いを思いやる心だけを残して、雪の中に消えてゆく・・・

優しいものを読んでいると私の心もちょっと浄化される気がする。

新しくピカピカも良いけど、

古くても歳月かけて磨かれたものの美しさ、心の手ざわりのある美しさは、

やはりモノというより人なんだろうなー。

人が感じられるモノが好き。モノの中に人が生きてる・・・

川端康成すごい・・・

『古都』になにを書いたかもよくはおぼえていなくて、たしかに思い出せなかった。

(笑)

9月にお友達に会いに京都へ行く。

1泊の予定だけど、もう1泊してひとりで歩きたくなった。