悠久の片隅

日々の記録

使節団

念願の長靴買った!スパイク付sao☆

これで、靴の中に雪入らない、深雪でも大丈夫*・∀・*

ぐじゃぐじゃな雪でもずんずん歩けるし、雪かきも足元気にせずに出来る。

あったかインソールも敷いた。

オシャレとは程遠いけど、とりあえず安心。

家を出た時には暴風雪で傘もさせない状態だったけど、

帰りには、

あれ?晴れてる

この目の覚めるような青空!どした?何が起こった?

と思った3分後には、また空は真っ暗。雷鳴。そして吹雪き

このコントラストが美しくもあるのだけど、

北陸の分刻みの天候の変化に一喜一憂していると、神経もたない。

福沢諭吉の『福翁自伝』面白かった。

この本の面白さは、福沢諭吉の軽妙な語り口にあると思う。

もちろん福沢諭吉その人そのものも相当に面白いのだけど。

ヨーロッパに使節団として行った時のこと。

病院にしても、銀行にしても、郵便法にしても、どんな塩梅(あんばい)で、どんな人が出資しているのか、

また徴兵令にしてもどのような趣向であるか、その辺の事情がとんとわからない。

福沢諭吉は、最初蘭学を学んだ。

寝食を忘れ数年かけて死に物狂いで学び、

あるとき横浜へ行ったら、看板も何も読めない。

時代は、蘭語から英語になっていた。

今までの苦労はなんだったのだろう。その時の落胆たるや・・・

でも諭吉は、くさらず、今度は英語を学び始めた。

そのことを以前に別の本で読んだ時、

心中察して余りある、どれだけ嘆いたことだろうと。思ったのだけど、

この本を読んだら、

一晩だ!

横浜から帰った翌日には「それならば英語を学ぼう」と即行動に移す。

でも、どこで、誰から学べばいいのかもわからない、

最終的には独学で英語を習得するのだけど。

一晩で気持ちを切り替えをしてしまうところが、すごい。

努力も違うが、考え方にこだわりがない。

グダグダ愚痴ることもなく、次の道へ向かう。

で、大抵の事は原書を読めばわかるようになったし、わからないことは字引を引いてわかるのだけど、

ヨーロッパでは当たり前のことでも、書物にも書いていないそういう事情がとんとわからない。

政治上の選挙法というような事が皆無(かいむ)分らない。

分らないから選挙法とはどんな法律で議員とはどんな役所かと尋ねると、

あっちの人はただ笑っている、何を聞くのか、分りきった事だというようなわけ。

ソレがこっちでは分らなくてどうにも始末がつかない。

また党派には保守党と自由党と徒党のようなものがあって、

双方負けず劣らず鎬(しのぎ)を削って争っているという。

何の事だ、太平無事の天下に政治上の喧嘩をしているという。

サア分らない。コリャ大変なことだ、何をしているのか知らん。

少しも考えのつこうはずがない。

あの人とこの人とは敵だなんというて、同じテーブルで酒を飲んで飯を喰っている。

少しも分らない。

現代では普通のことでも、幕末にヨーロッパの近代制度は未知の世界だったんだろうなー。

そういえば、

明治初期の岩倉具視使節団も可笑しい。

江戸から明治へ転換。という大変な時期に、日本のトップがこぞって長期海外視察って。

「えっ・・・今ですか・・・?」と言いたい(笑)

本来は、学んでから事を成すのが普通なんだろうけど、

外国からやいのやいので、開国することになっちゃって、

明治維新というクーデターを起こしたはいいけど、

ハテ?いったいどんな国づくりをしたらいいのか、誰にも皆目わからない。

「みんなでアメリカ、ヨーロッパを見に行ってこよう!」と、なったんだろうけど、

今では考えられない

でも、そのお陰で今のニッポンがあるんだろうけどね。