悠久の片隅

日々の記録

北帰行

一昨日は、雪が降り、凍える寒さ。

昨日の朝は放射冷却で車が凍っていた。

私が朝仕事から帰る時間は、まだまだ冷え込む。

今日は昼間になってようやく暖かくなった晴れ

北陸にも春がきた!

晴れて立山が見える。

隣の射水(いみず)市の白鳥がシベリアに帰る様子をテレビでやっていた。

池から一斉に飛び立った白鳥のうちの一羽が高度が上がらず、池に落ちてしまった。

他の白鳥たちは空高く舞い上がり飛んでいってしまった。

残された一羽の白鳥・・・

(この子どうなるんだろう・・・)見ていて胸が痛い。

日本の酷暑をひとり過ごせるのだろうか。エサはあるのだろうか。

しばらくすると、

飛び立った白鳥のうちの一羽が戻ってきて、取り残された白鳥の上空を旋回始めた。

でも取り残された白鳥は、上空に気づきません。

「こっちだよ!こっちだよ!」というように上空の白鳥はグルグル旋回を続けます。

それにようやく気づいた白鳥は、

羽をパタパタ、今度は無事池から飛び上がり、上空の白鳥と一緒に空へ飛び立っていきました・・・

愛は生物の本能なのかな。

弱者をいたわり、助ける社会。

養老孟子の「自分の壁」という本の中に

『そもそも仕事のかなりの部分は、できない人のフォローです。』

という一文があった。

業績を優先すれば仕事のあまり出来ない人は不要になる。

その企業単体のことを短期的にみれば、その人を追い出すことが正解でしょう。

でもそれは、

自分たちのもっているマイナスを社会に押し付けることになる。

業績主義、成果主義に走った結果、

そこから落ちこぼれた人たちが、

社会の片隅で細々と幸せに暮らせていけるならそれも構わないでしょうけど、

現代の社会が荒んでいくひとつの要因として、

『そもそも仕事のかなりの部分は、できない人のフォロー』

こういった社規にない、人として背負わなければならない部分が失われつつあるんだろうと思う。

私も白鳥になれるように、これからの人生歩んでいきたい。