悠久の片隅

日々の記録

グローバルディベート WISDOM

NHKの国際討論番組「グローバルディベート WISDOM」が面白い。

日本発の問題提起を、アメリカ、イギリスの知識人が衛星討論、プラス、

ツイッターフェイスブックから日本人の意見が、画面にどんどん流れる。

今日は、法人税についての話で、

アップルやグーグルが国の法人特別税を払っていないという。

「それは知的経営であって、悪く言われることはおかしい。悪いと言うなら法律を変えるべきだ」と、

アメリカの企業家は言う。

どこの国でも個人は必死で決められた税金を払っている。ホント誰もが必死。

それなのに大手企業が法の目をかいくぐり、決められた税を払っていない。

こういうことを合理的、あるいは、企業努力というのか、モラルの欠除というかは、個人の見解でしかないけど、

イギリスのスターバックスはイギリスに税を納めていないらしい。

イギリスという国で営業し、イギリスの人たちのお陰で稼げている、

その恩恵を授かっていることはどう考えているのでしょうか。

私がイギリス人ならスターバックスへは行かない。

今、世界的に法人税を下げる傾向が出てきている。

スウェーデンやアイルランドでは、法人税引き下げによって、逆に税収が上がっている。

国の景気が良くなっています。

フランスは富裕層に対し75%課税の話が出た。

もうそこまでゆくと、税というより「財産の没収だ」と言ってましたが、

確かにそういう捉え方をすると税金も恐ろしい。

普通に消費税19%かな?を払っての、プラス課税75%ではボッタクリとしか(笑)

フランスからベルギーブリュッセルまでは1時間半ほどなので、

税金の安いそちらへの流出も著しくなるのではないかという話をしていました。

日本で国外移転となると、

海を渡らないといけないですし、言葉の壁もある。

でもフランスからベルギーなら、フランス語で大丈夫そうですし、

1時間半の距離なら日本で言えば、隣の県に行く程度の引越しですものね。

尋常でない高い税率は勤労意欲も低下させるそうです。

そうなると、国の税収は下がってしまう。

日本も、税金対策のために国外へ移転する企業は多くなってますが、

自分の国に他国の企業を引き寄せたいが為に今、世界的に法人税は下がっていく傾向だそうです。

日本でも消費税率アップの法人税率ダウンが言われてますね。

確かに企業にかかる税金が下がれば、企業はその分お金が回せるという理屈はわかる。

でもどこの国でも個人の税金は上がっているのに、法人税が下がっていくというのは、

論理的には理解出来るけど、感情的には腑に落ちない感じがしちゃいます。

2014年4月には消費税8%、2015年10月には10%へと移行するでしょうから

なんだか気が遠くなりそうです。

贅沢しなければ、食べてはいけそうですけど。

将来的には、経済がグローバル化するなら、税金もグローバル化して考えていく。ということになるようです。

とにかく、宇宙全て、関係性で出来ていると思います。

昔は家族単位で考え行動すればよかった。

そのうちに集落、村という単位で、一緒に水を引いて水田をやったり、共同で刈り入れをしたり、

それが国家という単位で考えるようになっていき、

これからは、環境も経済も世界単位で考えなければ立ち行かなくなっていく。

それにしても

ワールドニュースではシリア難民のキャンプをやっていたけど、

雪が降りしきり、凍てつく中、衣類も靴も満足にない。

水は、雪を溶かしたものが入れ物に一杯だけ。

一番の願いはシリアに帰って暮らしたいと。

支援物資は、一切届いてないとのこと。

そんな中でも子どもたちには笑顔がある。

でもその笑顔も皆、病気の一歩手前だという。

何年も何年も、こんなにも、なんにも出来ないことに気が滅入る。