悠久の片隅

日々の記録

<a href="http://ameblo.jp/fujiko-diary/entry-11244702484.html">ドラマ</a>

5月3日と4日で『蒼穹の昴』を21時間。

5月5日と6日で『孔子伝』を39時間。

4日間、テレビ見続けた。

最初の2日間は頭が痛くなったけど、3日目4日目には慣れた。

蒼穹の昴西太后(清)の時代の物語。

話は、春児(シュンル)が、宦官(カンガン)になる為、自分の性器を切断するという

ショッキングな場面から始まる。

宦官とは皇帝や宮中に仕える者で、皆去勢を施す。

6,7歳くらいなのかな、家計を助ける為に春児は自らの手で行い、宦官となる。

痛ましい・・・・・

これは浅田次郎の小説で、実在の人物と架空の人物を織り交ぜて書いたものなので、

ドラマの展開も良く、最初から最後まで寸部も飽きることなく涙しながら見てました。

それと比べ、孔子伝は、孔子の一生の話なのですが、

最初テンポも遅く感じ(蒼穹の昴と比較してしまったのだと思う)、

地味で、(長いし、見るのやめようかなー)とも思ったのですが、

それは、最初だけのことで、

結果的には、これほど強く心に残ったドラマは今まで無い・・・

見た翌日も翌々日も・・・ずっと孔子伝が頭から離れなくなった。

あまりに、孔子が気の毒で。

生きていれば、私にも悔しいことはある。

でも私の悔しさを100足しても、孔子のたった1つの無念さにも及ばない。

孔子は『礼』を尽くすことで、良い国を作っていこうと、それが天命と信じ貫き通した。

でも、

時は戦乱、武力で領土を奪い合う時代。

武器を持たず礼など尽くしていたら、国などすぐ滅ぼされてしまう。

「今は戦略の時代。孔子の考えは、古臭い。」と、どこの君主にも認めてはもらえず、

国を追われ、どこへ行っても迫害され、命さえ狙われる。

孔子は、紀元前500年の人。

まだキリストだって生まれちゃいない。

そんな時代に「時代遅れ・・・」と言われた孔子

時代遅れを莫迦にする風潮は、いつの時代も同じなのだなーと。

古きを改め新しい感覚を取り入れていくことは大切であるけれど、

古き良きものを大切に思う心は、人に侮蔑されるべきものなのだろうか。

孔子の理想は、今の世でも実現されてはいない。

論語』という言葉のみが生き続けていることが空虚に思えてしまう。

人間が弱肉強食の動物である以上、孔子の考えは単なる机上の空論、理想論かもしれない。

それでも、

決してあきらめることなく、自分を曲げず、

蔑まされ、国に捨てられ、年老いていき、それでも正しいことを説き続けていく侘しさ、寂しさは

慰める術がない。

あまりの悲運の連続は、正しさ故のもの。

そんな孔子を心から尊び、命を懸けて師を守り続ける弟子たちに涙が止まらなくなる。

ある意味、孔子は自分の信じる道をただひたすら歩いて行くのみだが、

弟子たちの師に対する崇高な思いは胸を打たずにいられない。

孔子あっての弟子。

弟子あっての孔子

中国の歴史小説は読んだことも無いし、ドラマで見たのもこれが初めて。

中国の歴史は長すぎて私には近寄り難かった。

日本人の所作は美しいと思う。世界一美しいと思っていた。

でも、

中国の拝礼もまたそれ以上に美しいことを知った。

これは、小説ではなかなか伝わってこない。テレビドラマならでは。

たまには、ドラマも見た方がいい音譜

今日はシーザーとクレオパトラを見る予定。

起きていられれば・・・だけどね。

今日はブックオフで↓買ってきたニコニコ

藤子のブログ

とても立派な本で今は読めるかわからないけど、のちのち読みたくなるような気がして購入。

2500円が105円・・・

美しい単行本がこんなに安くて申し訳ないあせる

ただ・・・ブックオフ行くとクシャミが出る。

やぱホコリかぶってた本が多いんだろうねw