<a href="http://ameblo.jp/fujiko-diary/entry-11276710997.html">心の夜想曲</a>
遠藤周作、このタイトル、このブックカバー、
たまらなく好きで、手に取られずにはいられない・・・
自分でもなんでこんなに好きなんだろうって思う。
読まずとも、好きすぎて、表紙をナデナデするだけでも幸せ感がある。
静かな夜にときめく胸をおさえながら、大切に一頁づつめくります・・・
正宗白鳥vs小林秀雄の話になってしまうと私には全然歯が立たないのだけど、
わからなくても好きだ。
ユングやフロイトにも話は及ぶので、『ユング心理学』も読んでみた。
新書はこんな風に必要にせまられないとナカナカ読まない。
でも読んでみて、目がパチクリ!モノの考え方が変った。
新書は、その人が何年もかけて研究した難しいことを、
わかりやすく提供してくれて、本当にありがたく思います。
それにしても、なんじゃこのブックカバーは・・・
せめて色合い、なんとかならなかったかな。用がなきゃこれじゃ買わないな。
中身はすっごくいいんだけどなー。
『心の夜想曲』に遠藤周作の子供の頃のエピソードが載っている。
私は子供の頃、母からもらった花の種を植え、教えられるままに毎日水をあげていた。
ある雨の日、傘をさしたまま水をあげているのを兄が見て、仰天して母に告げたことがある。
私は雨の日には水がいらないということがわからなかったのである。
そして、もう1つ。
数学の試験で、わからなくて毎回白紙で出していたら、
兄に「わからなくても何か書くように」言われた。
次の試験の時
「三角形の内角の総和が百八十度であることを証明せよ。」という問いに
わからずに、やむをえず次のように書いた。
「そうである。まったく、そうである。ぼくもそう思う。」
先生は怒り、ビンタをした。
でも答案を見た母が「あなたには妙な才能があるのねぇ」と言ったことで気をよくして、
妙な才能とはなんだろう。。。と考えた。
子どもは素直だなー。
大人は、賢くなると同時に愚かにもなる。
愚かな赤ちゃんはいない・・・