悠久の片隅

日々の記録

航海民族

朝はどこへ行こうかな~と考えていたんだけど、

予想を裏切って、お天気の悪い1日になってしまった

こたつを出してみたら、

一気に冬気分

でも、こたつでぬくぬくも悪くない。

仕事の疲れが、今日になってどっと出た感じ。

ツカレタ・・・ツカレタ・・・

今日はゆっくり過ごしましょう。

夕飯は、シイタケ、カキ、ヒレ肉の3種のフライ。

揚げたてカリカリ美味しい

それと、お蕎麦w

てんぷらならお蕎麦に合っても、フライでは全然合わないと思うのだけど、

大家さんから新蕎麦をいただいて、

そしたら主人が食べたいと言うので、お蕎麦にした。

お風呂に入って、夕飯食べて、私は21時半には就寝。

子供かw

そして2時起床

不規則な生活が習慣になってしまっていて、4,5時間眠ると起きてしまう。

眠いのに、目が覚めてしまう。

起きてテレビをつけると、『中央カロリン諸島』というところの航海民族をやっていた。

島民300人。

一斉漁で獲れた魚は島民で等しく分ける。皆が笑顔。

なんという世界だ!

もし、

社会主義が理想というのなら、

こういう社会のことなのでは?と思う。

社会主義は民はみな家族。の純粋な愛でなければありえなくて、

理想とか主義とか義務とかで為すものではない。と、思えた。

社会主義とは、主義で成り立たせられるものではない。

ただ、

冷戦の終結で、資本主義が社会主義に勝ったように思えたけど、

ここ数年は、資本主義リーダー国の頭打ちが国を脅かしている。

また格差の広がりで心を病む人が増え、資本主義が果たして社会主義に勝るものかといえば、

社会主義よりはマシ・・・程度としか思えない。

理想とか主義を追求することの虚しさが募ってしまう今日この頃。

多分、少ない者をまとめるのは出来ても、

多くなると、難しいのだ。

何かしらの強制的な力をもってしかまとめることが出来なくなる。

それが中国なのではないかな。

この島のジェシーは、いう。

エンジンのついた船はガソリンが無ければただのガラクタ。

いざというとき信頼できるのは帆船だと。

ここの人たちはカヌーを操り、生業とする。

親の背を見、子どもがカヌーを操る、

海上でトラブルが起きても、親のしていることを思い出し、対処し、乗り切る。

その姿を眺めながら、父親は目を細める。

息子は父親をかっこいいと思い、父親は息子の学んでいく姿が嬉しいと。

子は親の言うとおりでなく、するとおりに育つという典型だ。

電気の無い島で、月の光の元、夜は過ごす。

この島の隣の島が台風に遭い食糧難に喘いでいるとの連絡が入った。

男たちは漁をし干物を作り、女はタロイモを収穫、子どもはヤシをとり、

その食料を携え数名で隣の島へと救援に向かう。

星座を見、風を感じ、波の向きにより、160キロ先の島の方角を目指す。

出発前、男たちは石を円に並べ、星の名前を歌にし、確認する。

誰もが真剣な眼差し、緊張感が漂う。

広い太平洋に帆をつけた小さなカヌーで出るのだから、命がけ。

計器など一切無い。

自分の五感のみ。

出発の日も天候はよくはない。でも待っていても好転はしないと予想されるので出発。

妻はそんな夫を心配するが見守るしかない。それが女の務めであろう。

隣の島の住民を救う為の命をかけた航海。

途中、方向転換するに帆が手から放れ、危険な状態になる。

でも怪力ボブによって帆をとらえ、危機は救われる。

船員を選ぶに、怪力は大事な動力、命綱。

天候は悪く、夜、雲の隙間からわずかに見えた星から星座を割り出し、方向を得る。

翌朝、隣の島が見えた。

島民たちは待ち望んでいた食料に沸き返る。

島と島に定期便は無い。

ひとりでカヌーで行くことも出来ない。

何十年かぶりでこの隣島に戻った青年は母親との再会に目を潤ませる。

1度別れたら2度と会えないであろう。

それを自然の掟としてこの島で生きている。

人間が生きることの喜び、厳しさが、

ここに住む人々の澄んだ目、生き生きした表情、命と向き合う真剣な眼差しに感じられ、

誰もがかっこいいし、美しいく、

今、私たちはいったい何をしてるんだ?!いったい何を求めているんだ?!

と思えてしまう・・・

生きる厳しさ、死への怖れを、生きることから排除していくというより立ち向かっている。

夫、妻、子、それぞれがやるべきこと。

その1つに向かってのみ生きている。

こういう自分の姿を振り返って考えさせられる番組は見入ってしまう。

太平洋の真ん中で、星を見、風を感じ、波の方向で、自分の位置を知る。

まるで・・・大航海時代だ!

すばらしい機械を発明したのが人間なら、自力のみで生きるのも人間。

人間には生きるための力が備わっている。

なのに現代ではそのことを忘れてしまったかのようだ。

生きる糧を皆で分け合い、隣人を助ける為に命をかけ、力を尽くし、

星を命の道しるべとして生きている者たちがいるのだ。

圧倒される・・・

今読んでいる司馬遼太郎の明治国家というもの。という書。

最初日本の海軍は英国に習い、英国式であった。

ところがアメリカへ行くと、非常に合理的に行われていることを知る。

慣習にとらわれず、新しいものを果敢に取り入れようとする姿勢。

ただそれだけではない、

瀬戸内海の水軍の古びた戦術書も引っ張り出し学ぶ。

日本海海戦の勝利は、世界の新しいものをどんどん取り入れていくだけでなく、

古い良きものからも学ぶ姿勢があってのこと。

日本も島国。海あってこそ生かされている。

同じ太平洋の民族として、忘れてはいけないことあるんだろうな。。。