悠久の片隅

日々の記録

点灯夫

一昨年の12月、主人の転勤が決まってからずっとずっと忙しかった。

12月24日に転勤の内示が出て、

2月1日富山に引っ越してきて、3月10日からはバイトを始めて。

それから1年間、

寝食ままらないほど、働いた。

これ以上無理というとこまで、誠心誠意。他の誰より仕事したと思っている。

でも、私の中でプツっと切れた。

心も身体も自分から離れて操り人形のように、自分自身では休むことも倒れることも出来ず、

何かに操られたように全力疾走してきて、常に目の前の何かに追われていて、

引っ越しから今に至るまで、ホント苦しかった。

星の王子様の

王子様「休みたいときには休んでいいんじゃないかな・・・」

点灯夫「僕はいつもそうしたいと思ってるよ。」

私は点灯夫・・・

点灯夫のセリフは私のセリフ・・・

また、星の王子様を哲学するという本にはこう書かれていた。

資本という運動体は、運動を始めると、ひたすら走り続けるしかないのです。

止まったら倒れてしまうコマのようなものです。

しかもこのコマは、ふつうのコマと違い、だんだんスピードが遅くなっていくのではなく、

逆に速くなっていくのです。

なぜなら、同じスピードでまわっていたら、儲けが増えないからです。

資本主義世界では、

トイレや眠る時間惜しんで働く人が偉いらしい。

この歳でそんな世界冗談じゃない。

人生もここまでくると、お金より時間の重みをひしひしと感じる。

自分の大切な時間を無暗なお金に換えたくない。

私の今年の所得は96万円。

12月~3月までのお給料は月平均24万か。

給料明細もらってないからわかっていなかった。

なんでこんなことになったのか・・・

点灯夫は、もう自分の力では動きを止めることは出来なかった。

それプラス今年の私の不労収入が100万円ほどあるので、

今年も主人の扶養家族に入ることは出来ない。

バイトは辞めたけど、今年度の国民保健、国民年金、税金は自分で納めなければいけない。

入る時は出ていくし、出ていく時は入ってくる。

いつもそんなふうになっている。

次の仕事を早く探さなければ!

今日、ハロ~ワークへ行った。

仕事を探しに行ったんだけど、探すの忘れて帰ってきた(笑)

私は去年の12月から雇用保険に加入していたらしい。

お給料明細もらっていないから知らなかったんだけど。

実際仕事に就いたのは去年の3月からで、

本来そこから雇用保険加入しなければならないもので、今からでも申請すれば加入出来て、

そうなると失業保険の請求も出来るらしい。

悩む・・・

すぐにでも働きたいと思っているから、

去年分の失業保険払ってまで手続きする方が面倒くさい感じもするし。

そんな話をしていて、仕事探してくるの忘れたうー

どうするか、(手続するか、しないか、)

明後日まで考えることにして帰ってきた。

主人の会社に去年の扶養手当を返金して、

私のバイト先には去年の社会保険金分を返金して、

それだけで40万くらいかな。もっとかな。

一生懸命働いた分は、私の手を通して右から左に抜けていっただけで、

私の手元には留まらないようだ。

神奈川の家の固定資産税もうすぐくるのか。

住んでいないのに。

富山の家賃は会社と折半。

どこにも、なにも優遇ない。

失業保険の手続きをしながら、仕事探すか!

で、見つからなければ失業保険もらえばいっか!

と、考えて、

そりゃそうだと思った(笑)

失業保険とはそういうものだった。

でも、出来ればもらうより、とっとと働きたい。

私はやはり点灯夫なのか。

バカ正直で真面目なんだよね、多分。

山本七平の本で支出の倫理という言葉だったかな。

そういうものがあることを知った。

たとえば、政府がお金をバラまく。

もらえれば確かにうれしいが、

甘い汁を吸わされれば、その人の人間性まで変えてしまうかもしれない。

日本人には支出の倫理?責任という観念が欠けているらしい。

曾野綾子の本の中で、

アフリカのある土地に救援物資をヘリコプターで送る。

住民たちは喜んで、定期的にくるヘリコプターを待つだけで、

それ以外の日々、努力を一切しなくなった。

日本人だけではなく、

自分がGIVEしたお金が、それをTAKEした人の人間性にどのような影響を与えることになるのか。

感情でなく、倫理としてまた別の観点からも見なければいけない。

日々の糧を楽してもらって安心得るか、

日々汗水垂らして、その誇りで生きるか。

私は手の痛みも足の痛みもすっかり良くなったうにょーん

100%ってわけにはいかないけど、7割方よくなっている。

ずっと痛み止め飲みながら仕事していたのも、もう薬はいらない。

それならば、

こんなに元気なら働かなければいけないんだろうし、(働きたくないけどw)

元気に働けることに感謝しないとばちが当たる。