悠久の片隅

日々の記録

エッセイ

鍬と宇宙船

私の一番苦しい時を救ってくれた秋山豊寛さん。 この人がいなかったら、立ち直るにもっともっと時間がかかったと思うし、 どっちの方に向いて立直ったかもわからない。 宇宙から帰還した後に、TBSを退社し、見知らぬ土地でお百姓を始めた秋山さん。 自然…

いつか、一緒にパリに行こう

いつか、一緒にパリに行こう―パリ・ライフ・ブック (光文社文庫) 作者: 辻仁成 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2007/07 メディア: 文庫 クリック: 1回 この商品を含むブログ (3件) を見る 今帰国されているけど、辻さんはフランスが大好きなんだな~。 辻…

ゲーテさん こんばんは

ゲーテさんこんばんは (集英社文庫) 作者: 池内紀 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2005/11/18 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 3回 この商品を含むブログ (11件) を見る ゲーテは『あご間骨』という、 動物にはあって、人間には無いとされていた骨の存…

遥かなるケンブリッジ

遥かなるケンブリッジ―一数学者のイギリス (新潮文庫) 作者: 藤原正彦 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1994/06/29 メディア: 文庫 購入: 10人 クリック: 40回 この商品を含むブログ (64件) を見る 『若き数学者のアメリカ』に続いて『遥かなるケンブリッジ…

若き数学者のアメリカ(愛)

若き数学者のアメリカ (新潮文庫) 作者: 藤原正彦 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1981/06/29 メディア: 文庫 購入: 7人 クリック: 59回 この商品を含むブログ (130件) を見る これは藤原が初めてアメリカに研究員として招かれた2年間の話。 東京の両親か…

若き数学者のアメリカ

藤原ていの『流れる星は生きている』は、学校の読書感想文で提出した記憶がある。 母親が幼い子供3人連れて満州国から引き揚げる話。 今でも引き揚げという言葉を聞くと、まっ先に38度線という言葉が思い浮かぶ。 あの時は38度線がいったいなんなのか、38度…

天然日和

「所有したいと思ったとたん、それに支配される」 執着している人ほど、結局支配される。 そして、「おおよそ何かを所有して意のままにあやつりたいと思った瞬間から、 その対象物に自分は所有されてしまう」 まったくだ。 物でも、恋愛でも、お金でも。そし…

静かなる細き声

山本七平がなにで出来ているかを知りたくて読んだ本。 内容は難しくてわからないけど、 モノを考えるというのは、 10年・・・20年・・・30年・・・わかるまで考えなければならない。 静かなる細き声 作者: 山本七平 出版社/メーカー: PHP研究所 発売日: 1992/11 メデ…

<a href="http://ameblo.jp/fujiko-diary/entry-11360216267.html">祈り</a>

人間は 他人の不幸があって 自分の幸福がわかる そういう存在というけど、 実際そうだと思うけど でもそれって残酷・・・ 北条民雄著『いのちの初夜』を読んだ。その他数作読んだ。 北条民雄は19歳でハンセン病を発症、隔離療養となり、23歳で亡くなる。 髪…

<a href="http://ameblo.jp/fujiko-diary/entry-11348111257.html">未来からの導き</a>

こころの処方箋 (新潮文庫)/河合 隼雄 ¥452 Amazon.co.jp 臨床心理学の専門家だからいう。 「人の心はわからない。」 人の心の中には多くの真実がある。 心の処方箋は現状を分析し、原因を究明して、その対策としてそれが出てくるものではなく、 むしろ、 …

<a href="http://ameblo.jp/fujiko-diary/entry-11320851352.html">価値観の崩壊</a>

妻と罰 (文春文庫)/土屋 賢二 ¥470 Amazon.co.jp この人のエッセイ初めて読んだけど、面白いなー。 こういうのは、電車の中のとか、公衆の面前で読んではいけない。 声を立てて笑わずにはいられない。 土屋は東大哲学科卒業、御茶ノ水の名誉教授。 この人が…

<a href="http://ameblo.jp/fujiko-diary/entry-11318401774.html">熱い人</a>

神殺しの日本 反時代的密語 (朝日文庫)/梅原 猛 ¥609 Amazon.co.jp 私は20歳から10年ほどは、歴史ばかり読んでいた。 その原動がこの人、梅原猛。 18歳頃、井沢元彦の『猿丸幻視行』という推理小説に出会い、 それが梅原猛の『水底の歌』と篠原央憲の『いろ…

<a href="http://ameblo.jp/fujiko-diary/entry-11314835583.html">真実を見る目</a>

柿の種 (岩波文庫)/寺田 寅彦 ¥735 Amazon.co.jp 物理学者らしい洞察力と人一倍繊細な感受性。 ジっと見て、感じる。 寺田寅彦には、科学も詩も同じ。 この本は、本人が日記の断片と言ってるように、 日常の些細な出来事からの気付きを軽い調子で書いている…

<a href="http://ameblo.jp/fujiko-diary/entry-11313719163.html">目的</a>

「本屋さんに行きたい」の衝動を私は抑えることが出来ない。 積読状態の本の山に手を延ばしてみても (そうじゃない、そうじゃない、) 本が読みたいんじゃなくて、本屋さんに行きたいのです。 本棚から1冊を手にとる、その気持ちの昂ぶりと、インクの匂い…

<a href="http://ameblo.jp/fujiko-diary/entry-11288729616.html">死生観</a>

>死は自分のものでなく、家族を含め周りのもので >周りが納得してはじめて死である、と。 吉本隆明は、1度海で溺死しかけてます。 瞳孔は開きかけ、体は硬直し、それでも一命だけは取り留めることが出来た。 柳田邦男は、 死んだ本人を一人称の死。 家族、…

<a href="http://ameblo.jp/fujiko-diary/entry-11277727960.html">深層心理②</a>

人間は元々は男も女も、両性をもっていた。 男の中に、男性と女性。女の中に、男性と女性。 男の生み出す永遠の女性像は、現実の女性でなく、 実は、その男性の内側にある(永遠に閉ざされた)女性像に導かれている。 理想の女性にめぐり合えないと思ってい…

<a href="http://ameblo.jp/fujiko-diary/entry-11276710997.html">心の夜想曲</a>

遠藤周作のエッセイ『心の夜想曲(ノクターン)』 遠藤周作、このタイトル、このブックカバー、 たまらなく好きで、手に取られずにはいられない・・・ 自分でもなんでこんなに好きなんだろうって思う。 読まずとも、好きすぎて、表紙をナデナデするだけでも幸…

<a href="http://ameblo.jp/fujiko-diary/entry-11272675492.html">この日、この空、この私</a>

この日、この空、この私―無所属の時間で生きる/城山 三郎 ¥1,260 Amazon.co.jp 藍染めのようなブックカバーの城山三郎のエッセイ。 『この日、この空、この私』 すべてがゆったりして、読んでいると心が落ち着く 私はこの年代の方の書いたものが好き。 と言…

<a href="http://ameblo.jp/fujiko-diary/entry-11269751983.html">せめて一度の人生ならば</a>

池田理代子『せめて一度の人生ならば』 人生がたった一度しかなくても、 だからと言って頑張れるわけでもない私には痛すぎるこのタイトル(-"-; でも、この本好き 私の叶えようともしなかった夢が満ち溢れてる。 好きすぎて付箋だらけで、付箋の意味がなくな…

<a href="http://ameblo.jp/fujiko-diary/entry-11262056693.html">埋め尽くされた文字</a>

犠牲(サクリファイス)―わが息子・脳死の11日/柳田 邦男 ¥1,450 Amazon.co.jp NHKを退社され執筆活動に専念されていた柳田邦男さんの次男洋二郎さんが精神を患い、 生きることに苦しみ、25歳で自ら死を選ぶ。 命はとりとめたものの脳死となり、ご家族は臓…

<a href="http://ameblo.jp/fujiko-diary/entry-11247631459.html">人としての誇り</a>

風邪ひいた・・・ 雨の日以外は走っているけど、今日はお休み。 明日は義母と中華食べに行く約束もあるし、町内会の集まりも休むわけいかないから、 ルルアタック飲んで1日ゴロゴロ、ゆっくり本を読んだりテレビを見たり。 この本は、榊原喜佐子さん(最後…

<a href="http://ameblo.jp/fujiko-diary/entry-11206102762.html">生きがい</a>

神谷美恵子日記 (角川文庫)/神谷 美恵子 ¥500 Amazon.co.jp 読了。 正直、この本だけではこの人を感じるには足りない。 それでも彼女の心の叫び声は伝わってくる。 彼女をもっともっと知りたくなってネットで情報収拾。便利な世の中になりました。 「いつで…

<a href="http://ameblo.jp/fujiko-diary/entry-11205066902.html">日記</a>

春がきましたよ チューリップが咲いた 1年1回っていうのがいいですね 1年に 1回春が来て 1回夏が来て 1回秋が来て 1回冬が来て 春なんて、ずっとずっと遠い先だと思っていたのに 気がつけば、もう手にしてる。 寒い冬を無事乗り切り、こうして春を迎…

<a href="http://ameblo.jp/fujiko-diary/entry-11084200539.html">長谷部 誠①</a>

心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣/長谷部誠 ¥1,365 Amazon.co.jp 今読んでいる本はコレ。 買ってから随分たつけど、 アレだ♪ 美味しいものはアトにとっておこうの感覚で 読むのがもったいなくて、とっておいた♪ よくある自己啓発本の類いではあるけ…

<a href="http://ameblo.jp/fujiko-diary/entry-10626916227.html">母の音</a>

台所のおと (講談社文庫)/幸田 文 ¥540 Amazon.co.jp 音を文章で表わしてこれほど情緒があるとは。 心に深く染み渡る。 こういうものを読むとホっとする。 『女はそれぞれ音をもってるけど、いいか、角(かど)だつな。』 私が病気で学校を休んだ時は 母は…

<a href="http://ameblo.jp/fujiko-diary/entry-10605188512.html">習慣</a>

ようやく、 お風呂でゆっくり本が読めるかなーってなりました。 ずっとシャワーで済ませていたからねー。生きるのが楽しくなる15の習慣 (講談社プラスアルファ文庫)/日野原 重明 ¥680 Amazon.co.jp 習慣が人を作る。 『生活習慣病』の名称を作った日野原先…

<a href="http://ameblo.jp/fujiko-diary/entry-10586407244.html">研磨</a>

遊行の門 (徳間文庫)/五木寛之 ¥580 Amazon.co.jp 老いるということは、たしかに無残なことである 心身ともにおとろえて、見てくれも劣化する一方だ。 病気や、苦痛もふえてくる。 老化、高齢化をおそれる人たちが多いのも無理からぬことだろう。 しかし、…

<a href="http://ameblo.jp/fujiko-diary/entry-10577643415.html">おつかれー</a>

熱い熱い闘いでした。 あと一歩・・・・・・ 日本サッカーは、幾度もそんな涙を流している。 でも、そんな思いを引っさげて 着実に一歩づつ進んでると思う。 頑張っても、欲張っても、 人の歩みは、一歩づつなのかもしれない。 喜び、悔しさ、一つづつ経験し…

<a href="http://ameblo.jp/fujiko-diary/entry-10563829144.html">元気大好き</a>

神はテーブルクロス (幻冬舎文庫)/須藤 元気 ¥480 Amazon.co.jp お風呂に入っている間に1日で読み終わりました。 うん、さすが須藤元気 1コインで相当タメになった。 大切なことが随所に散りばめられた本だ。 だけど 良い本も3日もすればその90%を忘…

<a href="http://ameblo.jp/fujiko-diary/entry-10458139042.html">渡辺和子のことば。</a>

愛するということは生半可なことではなく、愛し続けることなのです。 線香花火みたいにパッパッパッと光ってしょぼんと落ちてしまう愛は、愛の名にふさわしくないと思います。 愛は持続するものでなければならない。愛は愛し続けることを要求します。 -*-*-*…